トリチウムの初期供給と継続供給
燃料サイクルの余裕と顧客別の供給コミットメント
Start-Up or Sustained Supply?
Tritium Fuel-Cycle Margins and Customer Commitments
上の日本語題は本サイトの紹介題です。引用には下記の原題を使用してください。
紹介に用いた原稿の表題ページ原文要旨 / Original abstract(英語)
研究の概要 / Overview
核融合炉のトリチウム需要が起動時だけで済むのか、継続的な外部供給を要するのかを、宣言した燃料サイクルモデルで検討します。受入側の需要を日付と数量を持つ要求へ変換し、供給能力と既存顧客への約束との関係を分析します。
English overview · Site summary
Using a declared fuel-cycle model, this preprint examines when a start-up tritium requirement becomes a continuing need for external supply. It converts receiving-side demand into dated quantity requirements and analyses their relationship with supply capacity and commitments to existing customers. The conditional results support pre-feasibility screening within the specified aggregate receiver model and synthetic supplier distributions.
初期在庫として見積もった供給が、どの条件で継続的な外部供給義務となり、供給者の顧客別コミットメントにどう影響するか。
分析方法
集約型の燃料サイクルモデルと既存の在庫理論を接続した計算研究です。減衰、循環、備蓄、非帰還割合から受入側の全需要軌跡を求め、確率的な供給履歴、能力制約、顧客優先順位、適格性の保留を用いて評価します。比較の反実仮想は同じ運転予定を共有します。
本稿の主張・計算結果
- 宣言した条件で、ループ内減衰と維持する1.944 kgの備蓄を含めると、内側ループの非帰還割合の維持閾値が7.99×10⁻⁴から7.34×10⁻⁴へ下がります。
- 非帰還割合10⁻³の条件では、連続維持の極限で少なくとも0.757 kg/年の継続受入れが必要となります。定間隔の配送には保管・輸送時の減衰が追加されます。
- 設定した41日付のベンチマークでは、未履行コミットメント総計1%の基準に適合する開始を支持できませんでした。これは特定の供給システムについての計算結果です。
研究の射程と留保
- 集約型の受入モデルと合成した供給分布に基づく、事前の実行可能性検討です。計算の再現は、実設備の運用許可や燃料自給の実証を意味しません。実際の配備時期を予測する研究でもありません。
- 備蓄1.944 kgは明示した混合パラメータによる条件設定です。普遍的な炉型の備蓄要件として引用できません。
- 既存の在庫理論を用いた計算応用であり、新しい一般的なATPアルゴリズムや燃料自給基準の確立は主張しません。
引用情報
Yamazaki, Norio. (2026-10-09). Start-Up or Sustained Supply? Tritium Fuel-Cycle Margins and Customer Commitments. Revision 12. 研究プレプリント. https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=7587438
原稿日付はPDFの表題ページの記載です。リポジトリへの初回掲載日とは区別してください。紹介内容の確認日:2026.10.14。
